黒部宇奈月温泉駅から富山地方鉄道で約30分で行くことができる宇奈月温泉は、大正12年（1923年）に開湯し、2023年で開湯100周年を迎えます。
古くから黒部峡谷には、黒薙温泉、鐘釣温泉、祖母谷温泉などの多くの温泉がありました。しかしこれらは原始林に囲まれ、道らしい道もなく、森林を見まわる一部の役人だけにしか知られていませんでした。
やがて大正中期以降、黒部川の電源開発が進められるようになり、大正12年（1923年）、黒部鉄道（現在の富山地方鉄道）が宇奈月まで開通し、また黒薙温泉から宇奈月までお湯を引く引湯線が完成しました。引湯管からお湯が出てきた時、それを見た人々ははしゃぎ回って喜んだそうです。
現在、引湯管は木製のものから合成パイプへと移り変わりましたが、かつて使用されていた木製の引湯管は、富山地方鉄道 宇奈月温泉駅前の踏切の近く「ギャラリー湯の華」や黒部市歴史民族資料館に展示されています。
先人たちの作ってきた歴史を振り返りながら、冬の宇奈月温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
宇奈月温泉では、2023年1月7日～3月25日までの毎週土曜日（20：30から約10分間）、雪上花火大会が開催されます（2月4日は雪のカーニバルのため時間変更）。また、冬の間もセレネ美術館は開館しており、美術鑑賞やワークショップでの創作体験を楽しむことができます。
なお、施設やイベントの詳細につきましては以下の施設にお問い合わせください。
◎黒部宇奈月温泉駅隣接 地域観光ギャラリー内「観光案内所」
◎宇奈月温泉総湯「湯めどころ」1階 宇奈月温泉観光案内所