黒部宇奈月温泉駅は、富山県東部の玄関口として整備され、多くの方々に利用されています。富山県東部の「にいかわ」の交通の歴史は、古代の北陸道から、現在の鉄道や車などさまざまな交通手段のある時代へと続いています。
富山県東部「にいかわ」は、かつて越の国と呼ばれる地域の一部でした。江戸時代に入ってから、江戸と北陸を結ぶ北陸街道が整備されていきました。
北陸街道は、魚津ではその大部分はあいの風とやま鉄道の線路に沿い、黒部に入ると、黒部市大町のあたりで山沿いに続く上街道(夏街道)と扇状地を横切る下街道(冬街道)に分岐します。
黒部川は、昔は黒部四十八か瀬と言われた通り、さまざまな方向に流水し、分岐・合流し、どこが本流かわからないものでした。現在、黒部市宇奈月町の「愛本橋」のある場所は黒部川が平地に入る箇所に位置し、古くより交通の要所でしたが、江戸時代前期に橋が架けられ、現在へと続いています
富山地方鉄道 下立駅から下車して徒歩約5分のところには、黒部市歴史民俗資料館や、宇奈月麦酒館、うなづき食菜館からなる道の駅うなづきがあり、愛本橋は徒歩約15分のところにあります。
北陸街道沿いには、三日市や浦山、舟見など宿場町であった町もあり、浦山の善巧寺や明日の法福寺など寺社仏閣も点在しており、歴史や文化が感じられる場所です。
そして北陸街道の上街道は、愛本橋を経由して、入善、朝日へと続きます。
富山県東部のにいかわの山沿いでは、冬から春にかけて、森や林が冬枯れから新緑へ移り変わり、さまざまな花や野草が芽吹いたり、川には清冽な雪解け水が流れたりと、里山ならではのさまざまな変化が見られます。
宇奈月温泉への観光の行き帰り、道の駅でのお買い物のついでなどに、北陸街道をたどって、にいかわの自然、歴史、文化が感じられる場所を訪ねてみませんか。
道の駅うなづきや宇奈月温泉の周遊には、富山地方鉄道や2月末までの金〜月曜、祭日に運行する「ぶらっと黒部周遊バス」が便利で安全です。詳細は黒部宇奈月温泉駅併設の地域観光ギャラリー内「観光案内所」にお問い合わせください。