黒部宇奈月温泉駅のある黒部市若栗は、黒部川扇状地のほぼ中央に位置しております。
若栗という地名は、はるか昔、500m以上もある栗の木から、数万本の栗の若芽が村に繁茂したことによって名付けられたとされています。
その名を配したこの地若栗は豊かな水と土、農作物に恵まれています。
駅周辺にある「あいあい地蔵」は、全ての人々がわきあいあいと暮らし、長寿をもたらしますようにとの願いを込めて建てられました。
また、そこから数分のところにある「松桜閣」は、初代富山県知事である国重正文が明治16年から住宅として使用した建物を移築したものです。
二階建ての楼閣数寄屋造りは「北陸の銀閣寺」と称され、開放的な遊興の空間を作り出しています。
近江八景の趣を取り入れたとされる回遊式庭園では、さまざまな樹木や四季の花々が見られます。
黒部宇奈月温泉駅に到着したら、目的地へと急がれる方が多いかとは思いますが、しばらく時間があったら、駅のある地域の歴史や文化を尋ねてみませんか。
なお、施設の詳細につきましては、黒部市地域観光ギャラリー「観光案内所」にお問い合わせお願いいたします。